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Wimbledon

Under 18 Doubles

行ってきましたよ。 ウインブルドン!

その昔ボクがまだ日本にいた頃、何気なく見たテレビでウインブルドン男子シングルス決勝の中継をやっていました。 とくにテニスに興味があった訳ではなかったけど、その試合は異様に白熱していて延長、延長で4時間近く掛かって、日本ではかなり遅い時間になったけど最後まで見てしまいました。
それが後に映画にもなった1980年のビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの歴史的なマッチだったんですね。

そうやって興味を持ったんだからロンドンに来てすぐにウインブルドンに行ってても良さそうだけど、実は今回が初めてです。 こちらに来て分かったんだけど、ウインブルドンは朝早くから並んで入場券を買って入るのが一般的で、その列は500mくらいになることもあるし、ある程度の人数になると打ち切られてしまって、並び損なんて事もあります。
センターコートやナンバーワンコートの観戦チケットを持っていれば優先的に入れるけど、もともと結構な金額だし、すぐ売り切れてしまってプレミアが付いて数十万円になるので、「だったらテレビで見るか?」・・・って感じです。 ウインブルドン期間中の2週間はBBCが終日中継をやっているし、夜は解説付きでメインの試合を振り返ったりするので、それで十分だと思っていました。

ただ、今年はコロナウイルスの影響で海外からの観戦客がほとんどいないからそんなに混んでいないだろうし、折角ロンドンPhotoダイアリーをやっているんだからと思って行ってみる事にしました。

うちからはジュビリーライン(Jubilee Line)でウエストミンスター(Westminster)まで行ってディストリクトライン(District Line)のウインブルドン(Wimbledon)行きに乗り換えます。

ウエストミンスター駅(Jubilee Line Platform)

近未来的な造りのウエストミンスター駅

もちろんウインブルドンという駅もあるけど、会場には手前のサウスフィールズ(SouthFields)駅の方が近いので、みんなここで降ります。 プラットフォームのベンチにはウインブルドンのロゴが入ったカバーが掛けられていて、おお〜来たぞって感じです。

電車が着くたびに際限なく吐き出されるウインブルドン目当ての多くの人の波に混ざって約15分ほど歩くと入り口のゲートが見えて来ました。 

サウスフィールズ駅のプラットフォーム

ウィンブルドン目当ての人波

今年は当日券はなくて事前にネットで買った人だけが入れるようになっているので並ぶ事もなくゲートに到着。 ゲート前には人の塊があったけど、これはコロナウイルスのワクチンを打ったかどうかのチェックで、事前にダウンロードしておいたワクチン2回接種の証明アプリを見せて通過。 そのあとゲートで、これも事前にウインブルドンの公式サイトからダウンロードしておいたチケットのバーコードをスキャンして中に入るまでにかかった時間はほんの数分でした。
ゲートの中ではセキュリティーの荷物検査を通って、ゆるやかな坂を登ると目の前に丸い屋根のナンバーワンコートが見えて来ます。 正面の大きなスクリーンには進行中の試合の経過が表示されていて自然に気分も上がります。

ナンバーワンコート

おみやげ用テニスグッズ売り場

ウインブルドンには全部で19のコートがあって、メインは四角い建物のセンター・コートと円形のナンバーワン・コート。 トップ・プレイヤーの試合やチャンピオンシップ・ファイナルに使われているので多くの人がテレビで見ているのはこの二つのコートです。
両方とも周りにレストランやバー、オリジナルのテニスグッズの店やフードコートなんかも入った大きな商業施設になっています。

ウインブルドンのロゴが入ったオリジナルグッズはけっこう人気で、みんな記念に買って帰るようです。
センターコートで使われたボールも売られていてジョコビッチやフェデラーが実際に使ったボールを買うことができるようです。
試合中に「New Ball Please!」って審判が言って、交換された使い古しのボールはこんな所にありました。
もちろん一番人気は決勝の時に使われたボールらしいです。

ビッグスクリーンで観戦

円形のナンバーワンコートを右側から回り込むと、そこはなだらかな芝生の丘になっていて、みんな自由に座り込んだり、寝転んだりしながら建物に取り付けられたビッグスクリーンでメイン・プレイヤーの試合を楽しんでいます。 まあ、それはそれで雰囲気もあるし楽しそうだったけど、折角ここに居るんだから画面ではなく、無名の選手の試合でいいから直接見てみたいと思って,もう少し回り込んでゆくとコートが一杯あるエリアに着きました。

ナンバー2と3コートまでは観客席も大きくて有名選手が使うようになっていてるので席もリザーブされて居るけど、それ以外は席が空いていれば自由に座って見ることができます。
男子や女子のダブルス、ミックスダブルス、他には18歳以下のカテゴリーの試合をあちこちのコートでやっているようです。

いろいろ見ながら歩いていると14番コートで18歳以下の男子の試合をやっていて座席も空いていたので、それを見ることにしました。 ひょっとすると未来のスターに出会えるかも知れないですからね。

アンダー18男子シングルス

タイミングが悪くて、試合はすぐに終わってしまったけどアンダー18といってもすごい迫力でした。 考えたらトップでやっている選手は、それくらいの時から頭角を現したりしていますからね。

さて、別の場所に移ろうか・・・と考えながら試合の予定表を見ていたら、同じ14番コートでアンダー18の男子ダブルスが予定されていて、その選手の一人が、ビヨン・ボルグの息子レオ・ボルグだと分かったので、ここに留まることにしました。

レオ・ボルグのテニスウエアーは帽子から靴まで全身お父さんと同じフィラのロゴが入っています・・・さすがですね。

クールでシャープな顔立ちや雰囲気もお父さんによく似ているけど、そんな事がプレッシャーにならないで将来トップのテニスプレイヤーになって欲しいですね。

レオ・ボルグのサーブ

レオ・ボルグ(左)

ファイナルスコアー(ボルグ・チームの勝利)

試合は接戦の末、レオ・ボルグのチームが勝ちました。
プレイ自体も勿論見応えがあったけど、試合の背後で動き回るボールボーイ、ボールガールの動きの機敏さは感動ものでした。 以前からテレビの中継を見ていて、凄いなとは思っていたけど、とにかく試合の邪魔をしない、統率のとれた動きは素晴らしかったです。

試合を見終わってぶらぶら歩いていると、あちこちから移動しているボールボーイ、ボールガールの列が目につきます。 
一試合ごとなのか一定時間毎なのか、頻繁に交代しているようで、色々な方向から移動しているんだけど、全員一列で私語もほとんどしないというルールのようです。

ボールボーイ、ボールガールの列

ボールボーイ、ボールガールの列

会場内の人混み

会場は場所によってはかなり混んでいています。 オフィシャル・スタッフ以外でマスクをしている人は少数派で、ソーシャルディスタンスも無くて、多少違和感はあるけど、まあ国民の7割が2回ワクチンを打っているから、もうリラックスしても良いでしょう・・・って事ですね。

ジョンソン首相は7月19日からマスクの着用やソーシャルディスタンス等の制約を一気に撤廃すると言っているけど「せっかくここまで来れたんだから、焦らず徐々に緩和していったほうが良いんじゃないか?」と言う慎重派の意見もあります。

現に今、イギリスのサッカーチームが勝ち進んでいることもあってスタジアムに行った人やパブや大型スクリーンでの視聴に集まった人達の間で感染が急激に拡大しています。
ただ、重症者はそんなに増えていないから、このまま押し切るのか・・・?
良くも悪くもリーダーシップがある首相で、変な失敗も結構あるんだけど、このパンデミックに関しては、ここまではうまくやって来たから、最後までうまく切り抜けてほしいものです。

センター・コート

センター・コートは蔦に覆われていて、ちょっと甲子園っぽいな・・・なんて考えながら歩いているとオフィシャル用の入り口の前に人だかりが出来ていて、聞くと、ここをロジャー・フェデラーが通るらしいという事です。

この入り口から出てくるのかと思っていたら、この建物の奥の方を一瞬横切ってコートに出るだけだし、それもいつになるか分からないという事で、待っていた人たちも減ってゆきます。
普段ならボクも、こんな所にいるのは嫌なんだけど、この記事の事を考えると、良いオチになると思って待つことにしました。 人が諦めて離れてゆくのに合わせて、少しずつポジションを変えて露出の調整をしながら待ちます・・・。

そして、本当に一瞬でした。 まばたきをしていたら撮れていなかったでしょう。
遠いしマスクをした横顔でハッキリ見えないけど、バッグのユニクロのロゴは間違いなくフェデラーでした。

オフィシャル エントランス

Roger Federer

これで、満足して家路に着いたのですが、家でテレビを見るとフェデラーの負けで、故障続きだから引退の可能性もある・・・っていう感じのことをインタビューで答えていて、ちょっと寂しかったです。
できれば故障を治して復活してもらいたいですね。 予報は結構高い降水確率だったけど、どうにかもってくれたし時々晴れ間もあっていい一日でした。


2021年7月