prev | index | next

Go East

イーストロンドンと言えばここ、有名なベーグル屋さん

ロンドンの街はおおまかに言うと、金融街のシティー・オブ・ロンドン(City of London)をはさんでウエストとイーストに分かれます。

観光で訪れる人が知っているロンドンは、ほぼ全てがウエストで・・・華やかで豊かなウエストと、雑多で貧しいイーストというのが古くからのイメージです。

まあ、ロンドンに限ったことではないだろうけど、雑多な街には独特のカルチャーがあったり、お店やレストランも独自のものがあるので、ボク自身も時々はイーストの方に遊びに行ったりしていたのですが、ここ一年半以上パンデミックの影響で行けていなかったので、今回は久しぶりにイーストまで足を伸ばして観光では見えないロンドンを紹介してみたいと思います。

メトロポリタンラインのプラットフォーム


うちからはジュビリーライン(Jubilee Line)でフィンチリーロード(Fichley Road)まで行き、メトロポリタンライン(Metropolitan Line)に乗り換えてリヴァプールストリート(Liverpool Street)に向かいます。

リヴァプールストリートはブリティッシュ・レール(BR)の主要駅で北に向かう国内移動の拠点の一つとして複数の地下鉄のラインが入っています。

位置的にはシティー・オブ・ロンドンの端っこで、イーストロンドンとの境界線にあるので、ここで降りてブラブラ歩きながらイーストを散歩しようと思います。

リヴァプールストリート駅構内

リヴァプールストリート駅(東口)

リヴァプールストリートは大きな駅で出口もいっぱいあるけど、今回はイーストロンドンの散策ということでビショップスゲート(Bishops Gate)通りに面した東口から出ます。

外に出たら駅を背にして右手がシティー・オブ・ロンドンです。 その金融街の中心から始まった高層ビルの建築ブームがこんなエッジにまで広がってきていて、まるでイーストロンドンを侵食しているような感じです。

目の前のビショップスゲート通りを左にまっすぐ進むとお洒落なお店が集まったショーディッチ(Shorditch)エリアなんだけど、今回はスピタルフィールズ・マーケット(Spitalfeilds Market)からブリックレーン(Brick Lane)に抜ける回り道で、よりディープなイーストを歩きます。

リヴァプールストリート東口から左(北東)に200メートルほど歩きブラッシュフィールド・ストリート(Brushfield Street)を右に曲がると、すぐにスピタルフィールズ・マーケットが見えてきます。

シティー・オブ・ロンドンの高層ビル群

スピタルフィールズマーケットへ

以前は巨大な倉庫のような建物の中に多くのストアーがひしめき合っていたスピタルフィールズ・マーケットも今はその半分がお洒落な商業施設に変わり、残り半分のマーケットもすっかり綺麗に整理されました。
ただ、以前はもっとオリジナリティーのあるアクセサリーや服のストールがいっぱいあったのに今はすっかりおとなしくなってコマーシャルなものばかりになってしまったのが少し残念です。

スピタルフィールズ・マーケット

マーケットストール

さて、スピタルフィールズマーケットを抜けたら、さらに東へと進んでブリックレーン(Brick Lane)を目指します。

ブリックレーンは、その昔バングラディッシュからの移民が多く住んでいたということで、その名残で今でも多くのカレー屋さんが軒を連ねているのが名物になっています。

ブリックレーンのカレーレストラン

この辺は元々が貧しいエリアで、以前はその安い労働力を使った縫製工場や倉庫が数多くあったんだけど、今はそれも衰退して、空いた建物は家賃も安くてスペースもあることから新進のデザイナーやアーティストがオフィスやギャラリーとして使うようになったことで、ユニークなファッションやカルチャーが発信されているのも、このディープなイーストの魅力の一つです。

ブリックレーンの標識

トゥルーマンビール工場跡

カレー屋さんが並んだ通りの斜め前の古びたビルにビンテージマーケットのバナーが掛かってるのは以前から知っていたけど、小さな入り口を地下に降りてゆく感じに少し抵抗があって入ったことがなかったけど折角のイーストロンドンの紹介なので今回初めて中に入ってみました。

ビンテージマーケット入口

ビンテージマーケット

ビンテージのユニフォーム

ビンテージのバーバリー

ビンテージショップ

入って驚いたのはその規模です。 入り口の小ささからは想像できないくらいに、とんでもない数のビンテージショップが縦横無尽に並んでいて、うっかりすると中で迷子になってしまいそうです。

ショップごとにビンテージのスポーツユニフォームや古いバーバリー専門のところもあるし、年代も1920〜30位から50年代、60年代、70年代・・・いろいろな時代のビンテージファッションは見ているだけで楽しめます。

しっかり全部見て回れば、まる1日あっても足りないんじゃないかってくらいありとあらゆるビンテージものが揃っています。

個人的にはビンテージショップのリーヴァイスジーンズがかなり気になったけど、まあきりがないので今日はこれくらいにして先に進みます。
 

ビンテージマーケットを出てブリックレーンを北に向かって歩いてゆきます。

下の写真でも分かる通り、なかなかディープな街並みでしょう?
これを薄汚いと思うか個性的と見るかは人それぞれだけど、こういったケイオティックなバックグラウンドから生まれるアイデアには特別なエネルギーがあるとボク自身は思っています。

実はヴィダル・サスーンもこのエリアの生まれで、貧しい少年時代をこの辺りで過ごして、やがて世界一有名な美容師になったのも、こういうバックグラウンドの影響があったのかもしれません。

ブリックレーン

グラフィティーもここまでくると・・・

ブリックレーンがベスナルグリーン・ロード(Bethnal Green Road)に突き当たるところで左に曲がってショーディッチ・ハイストリートに向かいます。

歩いていると古めかしいグリーンのタイルのパブがあって、中のガランとした木造りの床が渋かったのでパチリと一枚。 ただし中が暗かったのでちょっと見えにくいですね。

もう一枚はシティー・オブ・ロンドンから進行してきた高層ビル群の増殖を古びたイーストロンドンのレンガ塀が必死でくい止めようとしている感じが儚い努力に見えたので、またパチリ。

古めかしいパブ

イーストロンドンを侵食する高層ビル

ショーディッチ・ハイストリートに着いたのは午後5時くらいで、お腹も空いたので開いたばかりのPizza Eastで食事をすることにしました。
ここはメニューも豊富で安くて美味しいので、たまに来るんだけど今回も期待を裏切られませんでした。

Pizza East入り口

Pizza East

Pizza East

オーダーしたPizza

ショーディッチ・ハイストリート・ステーション

さあ、お腹も一杯になったのでイーストロンドンの散策もこの辺で終わりにします。

久しぶりにイーストロンドンを歩いてみて・・・思った以上に再開発が進んでいて今回歩いたブリックレーンもやがては綺麗な街並みに変わって行くんでしょうね?
街が綺麗になること自体は決して悪いことではないけど、その街のもつ独特の雰囲気が消えて画一的なものに置き換わって行くことが少し寂しい・・・という、あくまで個人の感想です。

ショーディッチ・ハイストリートにはオーバーグラウンドの駅があるので、ここから西に向かってウエストハムステッド(West Hampstead)でジュビリーラインに乗り換えて帰ります。 

ちなみにロンドンの北側を東西に横移動するのには地下鉄のアンダーグラウンドよりオーバーグラウンドが便利です。

2021年8月